誇り高いとは
本日の本
亡びぬものを
永井隆
アルバ文庫
その永井さんの書は
人柄(偉ぶらない庶民感覚ある方なのです)がよくわかる
永井さんのお父さんも偉かったんだなあと
推測できるところあり
墓守りなんてせんでもいい
地球が墓だから
親孝行墓守りじゃない
親孝行は親の意志を継いでそれを大きくすることだと
なんて素晴らしい
誇り高く生きていらっしゃる
そんな一本気なお父さんにいきなり電報で呼ばれ
長崎から鈍行汽車乗り継いで
最後は木次線(当時は木次線とはいわないけど)でかけつけて
全くの誤解で叱られるという
軽快なエピソードから始まるあたり
永井隆さんはセンスもある方とお見受けします
しかし後半は野戦病院の様子に
希望の見えない描写が続きます
戦争に対する強い批判と
疑問をはっきりぶつけて書いています
しかし
滲み出る品性により
美しい文となっています